メタボリックシンドロームとは肥満を背景

  • 耐糖能異常
  • 脂質代謝異常(高TG血症、低HDL-C血症)
  • 高血圧症

などの動脈硬化危険因子が、ひとりの個人に集まっている病体のことをいいます。

うーん・・・難しいですねぇ。

ひとつずつ説明してみましょう。

まず、耐糖能異常とは、簡単に言うと血糖値をコントロールできていない状態のことです。

おおざっぱに説明をしますが、基本的に血糖値は食事をすれば上がります。

そしてその後、自然と下がっていきます。

 

ここで言う耐糖能異常とは
食事の後、時間を空けてお腹は空腹の状態なのに血糖値が下がっていない
つまり通常よりも高い血糖値である状態です。

 

では次に脂質代謝異常。

こちらは血液中の脂肪分の代謝が上手にコントロールできていない
あるいは代謝が間に合わない状態です。

高TG血症の「TG」はトリグリセリドと読み、中性脂肪のことをいいます。

高トリグリセリド血症というのは、血液中の中性脂肪が多い状態のことです。

次に低HDL-C血症。HDL-Cとは善玉コレステロールのことです。

そして低HDL-C血症とは血液中の善玉コレステロールが少ない状態。

善玉コレステロールが減ると、悪玉コレステロールが増えてしまいます。

 

高血圧症は、聞き馴染みがあるでしょう。

血圧が高いってことです。
そしてそれらは全て動脈硬化を引き起こす要因として有名なんです。

動脈硬化が進行すると、心筋梗塞や脳卒中などの疾患に発展します。

その動脈硬化を起こす要因である、血糖値の異常や中性脂肪、善玉コレステロール値の異常、高血圧などが、ひとりの人間に複数出ている病態があり、その背景にあるのが肥満だよっていう状態がメタボリックシンドロームというわけです。

メタボリックシンドロームという言葉は、比較的新しいものですが
その考え方は実は昔からありました。

肥満と関連して、耐糖能異常、脂質代謝異常、高血圧症は重ねて発症し易く、それぞれの疾患に共通した部分があって発症しているっていう可能性は結構古くから考えられていたんです。

でもこれを、「複数の疾患の合併」としてではなく
一つの病態」として考えたものがメタボリックシンドロームなんです。