高血圧と狭心症の関係を話す前に、心臓の血管について簡単に話しましょう。

心臓には、冠状動脈と呼ばれる血管があります。

冠状動脈とは、読んで字のごとく「かんむり状」の「動脈」です。

冠状動脈

右と左に別れ、心臓に冠のように覆いかぶさっているのが特徴です。

それぞれを右冠動脈、左冠動脈と呼びます。

そしてその役割ですが、心臓の活動に必要な酸素や栄養を運んでいるんです。

心臓は自分の意思でコントロールできずに、
自動的に一定のリズムを刻みながら拍動しています。

休むことなく常に動き続けているんです。

ですので、常に働くためには常に酸素や栄養を補給し続ける必要があるんです。

その役割を担っているのがこの冠状動脈というわけです。

 

高血圧とこの心臓はとても密接に関係しています。

正確に言うと、高血圧がもたらす動脈硬化というものが心臓にはよくないんです。

心臓の冠状動脈で動脈硬化が起こると、命に関わる問題に発展します。

狭心症

高血圧を放っておくと、血管の壁が分厚くなったり、コレステロールが沈着したりして、結果的に血管内空(血液の通路)が狭くなります。

 

ということは、血液の流れも少なくなるということです。

 

心臓が動くのに必要な酸素や栄養を運んでいるはずの冠状動脈で動脈硬化が起こった場合、血流が減り、心臓への酸素や栄養も減ってしまいます。

 

高速道路の事故渋滞をイメージして下さい。

事故があった場所は車線が制限され、渋滞になりますよね?

少しずつは車が通りますが、かなり通行量は減ります。

 

そんな状態が「狭心症」です。

狭心症の症状は、一般的には胸を締め付けられるような痛みです。

そして、それは数秒~数分程度、長くても10分程度でおさまります。

労作時息切れ

また労作時狭心症といって、階段の上り下りや早歩きなどの時に胸を締め付けられたり強い息切れを感じたりすることもよくあります。

ですので、血圧が高い方でこのような症状が出る方は注意が必要です。

狭心症が出た時に、ニトログリセリンなどを服用すると、

多くの場合、驚くほどスグに症状が治まることも特徴です。