新生児に多い病気の一つに肺高血圧症があります。この病気は新生児の呼吸循環適応障害の一つで、誰にでも起こる病気なのだそうですが、どのような症状がおきるのか、どのような治療法があるのかあまり知られていません。

一体どのような病気なのでしょうか。

そもそも肺高血圧とは?

肺高血圧症とは肺血管に生じる高血圧症のことをいいます。肺動脈の血圧が高く重篤な病気で、また進行性のある病気なんですね。

比較的まれな病気ではあるみたいですが、診断までに時間がかかる場合もあり、かなり進行した状態になるまで気づかれないこともあるみたいです。

肺の血管の圧力が高い状態をそのままにしておくと、血液の流れが悪くなります。その結果心臓がより激しく動き、負荷をかけ、血液への酸素供給も不利になります。それが長時間続くと、血管を傷つけ、より厚く堅くなります。

そのため少し動いただけでも立ちくらみや息切れ、めまいなどを起こしやすくなるそうです。

最終的には心臓にも大きな負担をかけているため心不全などの命にかかわる病気を引き起こす原因にもなります。

高血圧と何が違うの?

肺高血圧症と高血圧は全く別物です。高血圧ときくと最高血圧140mmHg、最低血圧で90mmHg以上のことを指し、動脈硬化、心筋梗塞などにつながる病気、生活習慣病、中高年の人がかかりやすい…など思い浮かべると思いますが、肺高血圧症は肺の血管の圧力が高くなって血液の循環が悪くなってしまう病気です。

肺高血圧症は薬の治療で完治するのは難しく、臓器移植するしかないレベルでの病気だとも
言われており、公的な難病にも指定をされています。

新生児の肺高血圧とは?

新生児肺高血圧症とは、赤ちゃんがおなかの中にいるとき、あるいは出生後に低酸素血症が起きることによって酸素がうまく取り入れられなくなる状態にあることをいいます。

おなかの中にいる胎児は出生後に肺呼吸ができるように練習をしています。

そして生まれた時に胎児のときには高かった血管抵抗が一気に低下し、肺に血液が流れるようになります。

しかし、新生児の肺高血圧症の場合、生まれたときに低下するはずの血管抵抗が胎児に近い状態のまま生まれてきてしまいます。

肺がうまく機能していないため、低酸素血症、アシドーシス(正常よりも血液が酸性に傾く状態)が起こり、ひどいチアノーゼ(爪、皮膚、唇、粘膜が青紫色に変色してしまう)が現れてしまいます。

赤ちゃんの肺高血圧症の場合、酸素濃度の高い保育器に入れられ、入院の必要がある場合がほとんどです。一概にいつまでという治療期間はなく、回復の程度にもよるそうです。

注意すべきことは?

新生児の肺高血圧症はどんな赤ちゃんにも起こりうる怖い病気で、決して多くはないとはいえ、最悪絶命してしまうこともあるそうです。

昔に比べると赤ちゃん、妊婦さんを取り巻く環境はだいぶ改善されたとはいえ、分娩・出生は母体にも赤ちゃんにも大きな危険を孕んでいます。

たとえ妊娠の経過に何の問題がなかったとしても、出産のストレスによって赤ちゃんにとって新生児仮死や低酸素血症など悪い状態が継続すると起こりうるのだそうです。

調べていると予後不良の病気、後遺症が残る病気…など患者さんや患者さんのご家族からすると、とても気が気でないですよね。

実際、お子さんが肺高血圧症と診断されてどうすればいいのかわからない、とても自分を責めている、という方も多くいらっしゃいますね。

ですが中には薬と治療法の開発が進んだことにより以前によりも多くの子供たちが成長できるようになってきているという意見もあります。

誰にでも起こりうることであるからこそ、正しく知ろうとすること、理解をしようとすることがまずは大切なのではないかと思います。

まとめ

どんな赤ちゃんにも起こりうる病気であるとはいえ、新生児の肺高血圧症と調べてみても、どんな治療法がされているのか、治るのかということもはっきりしませんね。

また以前に比べると治療法も進歩し、治療が可能になってきているとはいえ、完治をするというわけでもなく、長く病気と付き合っていかないといけないというところまでは認知がされていないのではないかとも思います。

患者さん、そのご家族は治療だけでなく、病気に関する様々な情報を受け止めながら日々過ごしていることと思います。

私たちにできることを考えたとき、まずは病気に対して正しく認知し、理解をしていくことではないかと調べていて感じました。